ホンダ車と言えば【VTEC】
【 Contribution time :2015-05-29 14:14:50 】
ある一定の自動車好きの人間は、車の名前を聞けばエンジン名が出てきてしまうと思いますが、今日はそのエンジンからもう一歩進んで機構について取り上げてみたいと思います。ホンダ車にしかない『VTEC』です。
『VTEC』とは『可変バルブ機構』の一つ、本田技研工業が開発したものになります。似た様な機構を持っているものでも、他社のものは『VTEC』を名乗る事は出来ません。この『VTEC』がどの様な働きをするのかと言うと、カムによってバルブの開く大きさを変えるんです。
これを聞いて車にどんなメリットがあるか理解できる人はもう『VTEC』なんて前から知っている程車が好きな方だと思うのですが、ピンと来ない方の為にももう少し深く解説していきますね。
そもそも車はエンジンの種類によって街乗りの高速を出さないで低速で止まったり、動いたりを繰り返す低回転の方が向いてるものと、サーキットで走る様な高速で走る事が得意な高回転のもののどちらかしか出来なかったんです。低回転が向いてる車を高速で走らせようとすると車の負担が増え、高速が向いてる車を街乗りで走らせると燃費が悪いいう問題がありました。普段は街乗りとして使って、休日の外出で高速に乗る、という今では当たり前の車の使い方が昔はとても難しかったのです。
それを両立させる事が出来る様にしたのが『VTEC』です。低回転ではバルブの開く大きさを小さ目にし、少ない燃料を燃やすのに適した空気を送り、高回転ではバルブを大きく開いてたくさんの空気をとりこむことによって、たくさんの燃料を燃やす、速度に合わせた回転数で走れる様にしました。
まだピンと来ないという方は本田技研さんのサイトで図のついた解りやすい解説がありますので、そちらを見て下さい。次に車を選ぶ時には、きっとエンジンの機構が気になる様になりますよ!